今回は医療業界で利用されているクラウドERPの現状について記事にしてみたいと思う。というのも、最近医療業界でもクラウドERPの需要がとてもあがっている。これだけ急速に広まっている理由などを考察してみたいと思う。
クラウドERPが医療業界で必要な理由
ではまず、医療業界の中でもどのようなところで需要があるのかを考えていきたい。医療といえば治療薬、医療機器、介護用品など多くの用品があり、医療現場、そして私たちを支えている。その為、常に病院、クリニックといった現場に必要なものがちゃんと揃っていないといけないわけで、万が一治療に必要な医療機器、医療用品が欠品していたとなると場合によっては一大事になるのである。その為、現場の在庫は絶対に管理しておかないといけない。そのためにクラウドERPや在庫管理システムで現場の在庫を管理するのは必須である。
管理ミスが起こる原因
管理を行う病院側は、在庫数を必ず把握しておかないといけないわけだが、どうしても棚卸などのミスにより在庫数があっていない場合がある。これは業種、業界問わずにだが、一つの理由として人員が不足していることが原因である。医療従事者の多くは目の前の患者さんに対して処置を行うことがメインであり、医療品の管理業務というのはどうしても後回しになってしまう。きっちり人員が配置でき、システム化されている病院やクリニックであれば良いが、看護師を含め医療業界は人員が不足している。その為システム化されていないところだと、在庫が切れそうになっていることに気が付かず、いざ必要になった際に、在庫が品薄になっていることに気が付いて、慌てて取引先の医療機器会社や卸業者に連絡するといったことが多いようで、その際に在庫数のチェックミスなどが度々おこっているようである。
医療業界で必要とされているクラウドERPの機能
上記で述べた通り、在庫については絶対に院内に置いておかないといけないので、在庫切れを起こさないようにすることが何よりも大事になる。在庫数を常にチェックできる人材がいない場合は、クラウドERPや在庫管理システムの機能の一部で「自動発注」を利用すると、このような問題が解決出来る。
自動発注機能とは
こちらの機能は在庫数がのこり10個になった時点で、取引先に発注をかけれるといったシステムである。これを使えば、まず在庫切れを起こす心配もない、また残り○〇個の時に発注をするという設定にしておけば余裕を持った在庫を保有し続けることが出来るのである。また従業員が少なくても、勝手に発注を行ってくれるので、そこにかける人材も不要になるので、人材不足の現場だととても役に立つ機能である。
医療業界の製品メーカー・卸業界にも人気
上記のように人材不足の部分を補えるシステムということで、医療業界の中でもクラウドERPにスポットがあたり現在も急速にシャアを伸ばしているシステムとなっている。
またその派生で、医療機器メーカー、卸業者もクラウドERPを利用する企業が増えてきている。
製造メーカー
製造メーカーでは、製品をクライアントに販売するにあたり販売管理機能を利用したり、自社製品の倉庫に在庫がいくつあるか、棚卸も含めた倉庫・在庫管理なども必要である。このように販売管理も在庫管理も行う場合、それぞれ別のシステムだとそれはそれで管理が煩雑になってしまうこともあり、クラウドERPで一元管理されることが多い。
卸
薬など卸をされている会社は、販売管理、在庫管理に加え、製造元に発注をかけたりするので購買管理も必要になってくる。卸業は、業界問わずクラウドERPが活かせるので重宝されている。
まとめ
今回は医療業界になぜクラウドERPがはやっているのか。について書いてみた。医療業界に問わず人員不足や、人件費を抑えたいと思っている経営者、企業にとってクラウドERPはそれに応えてくれるシステムであると認識は共通であるようだ。
実際に、ミスも減り、従業員もメインの仕事に集中できることもあるので現場としてもとても良いシステムである。今回紹介した医療業界は特に、救急現場などであれば、医療品に在庫切れをおこしたなんてことは絶対に出来ないわけなので、このあたりをシステム化するというのはとても大事なことである。