【 クラウドERP 導入事例 】 卸売業 B社

ERPを導入した卸業者C社 クラウドERP
ERPを導入した卸業者C社の提案から導入まで

今回は、ERP導入の提案から導入を行った卸売業をしているB社の事例をご紹介。
私はエンジニアの立場なので、当社の営業マンとの進め方、中小企業に対してどのような提案がはまるのか。ニーズを聞き出し、エンジニア側でそれを埋める作業をお伝えしていければと思う。

ERP化ヒアリング

提案から受注までの流れをざっくりと記録として掲載。今回は既存のシステム会社に不満があったため、乗り換えて頂くために、差別化や、複雑なカスタマイズをしなくても十分に使えるERPを強みに提案を行った

1.クライアントの現状把握

今日はシステムエンジニアのAさんと入社2年目の営業B君と同行で訪問。C社さんの生産管理・販売管理基幹システムリプレースの打ち合わせに参加した。これまでは販売管理の基幹システムは弊社、生産管理は他社だったのを、弊社一本化を検討していただくとのこと。ありがたい話じゃありませんか。先月のB社さんの基幹システムリプレースも失注してしまったし。なんとかこのERPを受注したい。

現行の生産管理基幹システムは導入当初、色々と機能の説明を受けたけど使いこなせず、たまに他の機能を使おうとしてサポートセンターに問い合わせしてもよくわからないとのこと。なので弊社のERPに一本化する際には色々試してみたいらしい。クライアントがしたかった内容というのは、ノーカスタマイズで出来るクラウド型ERPが希望であった

今まではエクセルで各工程の作業者を手動で割り振りをしていた。各従業員のスキルと勤務予定表とにらめっこしながら割り当てていたらしいのだが、それを自動化したいとのこと。勤務予定表はエクセルで作成しているとのことだが弊社の給与基幹システムだと従業員が記入した勤怠希望をOCRで読み込んで自動調整できるから便利ですよ、しかも勤務予定表も簡単に作成できるから作業者の割り当ても自動化できますよとPRしたところ、なんと給与基幹システムも検討していただくことに。誘導作戦大成功!

開発のボリューム的にこりゃ結構な金額になるな。今年度はノルマ達成が厳しいからこのERP化の受注で一気に目標地点到達かな。なんといってもお客さん自身もやる気だからERPへのリプレース確度が高いのが嬉しい限りだ〜

2.追加希望

お客様から電話連絡。『今回の基幹システムからのERP化』で補助金が使えるかどうか聞かれた。・・・そうか、お客さんがやる気だったのは補助金で得しちゃうかもだったのか・・・

スクラッチ開発は使えないとやんわりとお断りしたら一気にトーンダウン。やばい!基幹システムからのERP化受注が遠のくのか・・・

3.再度、当社製品のアピール

2回目のERP化の打ち合わせ。補助金の件は話題に上がらなかったため、なんとか難を逃れた感じ。在庫管理の基幹システムについて機能追加の要望があった。一部対応ができかねるところがあったが運用でまかなっていただくことに。今後、基幹システムから弊社のERP化するためのスケジュールを確認。

4.デモ画面で信頼を獲得

SEがカスタマイズ前の基幹システムの画面をリモートで紹介。概ね好評だった。

ERP化正式受注

最後のデモ画面を見て頂いたことが、当社製品を決めていただける決定打となり、導入に向けてプロジェクトをスタートすることになった

1.契約の審査

リース与信が無事承認され正式受注。ERP開発スタート。

2.受注後も慎重にヒアリング

お客様からご連絡。機能追加したいとのこと。スケジュールが後ろ倒しになることと、費用が発生することを伝えた。概算をきかれたのでERPを構築中のSEに確認しお客様へ回答。

3.追加開発なども柔軟に対応

お客様から連絡。今回の機能追加は来年度に二次開発で検討するとのこと。今別件のERP化の対応で追われているため、非常に助かる。関連会社の基幹システムが老朽化してERP化を検討しているので紹介したいとのこと。打ち合わせの日を日程調整。

4.追加依頼も獲得

C社のAさんと同行で関連会社を訪問。担当の方と顔合わせしERP化についてヒアリング。現状は販売管理の基幹システムを導入している。各支店のVPNルータも老朽化しているので交換してほしいと依頼。ハードウェアとネットワークはメーカーが提供するオンサイト保守を締結いただき、ソフトウェア保守は弊社との契約となる。

5.インフラの整備も

基幹システム用のサーバ一式とクライアントを手配。当初のサーバよりOSがバージョンアップすることになるのでSEに対応しているか確認。

6.またまた追加依頼を獲得

お客様から連絡。基幹システムの3ライセンスを追加したいとのこと。デスクトップパソコン1台とノートパソコン2台、SQLサーバユーザーCALを追加手配。リースは再与信となる。

7.サーバー設定

サーバにシステムをインストール。現行基幹システムからマスタとデータを退避しシステムにインポートした。

8.まもなく稼働

基幹システムのテストスタート。また、ERP一式のリース再与信が承認された。その後デモ画面を見ていただき何点か修正依頼いただいた。この時点でも修正や追加の希望がはいるので、ヒアリングは気を緩めることなく、クライアントとの距離を近い状態を保つ

9.追加修正

ERPと現行の基幹システムの並行ランスタート。マスタ、データ共に2重入力をお願いした。現場の従業員様から20点ほど修正依頼。

10.エラー修正

一部の従業員様が2重入力していないことが判明。4月1日に本稼働できるためにも、対応いただくよう(担当者を通して)お願いした。

ERP本稼働

1.導入スタート

ERP本稼働。リース開始につき書類に捺印いただいた。システムとハードウェアの保守開始。

2.使用開始

お客様にて棚卸しを行う。ERPは問題なく稼働。生産管理、在庫管理についてはかなり業務が効率化されたと評価を頂いた。

タイトルとURLをコピーしました