社内のバックヤードとして クラウド型ERP をおすすめしているわけだが、私がざっくりみただけでも国内メーカー製品もかなりの多くなってきている印象。数十年前と比べてシステムを作ることの工数が減ってきたことや、価格競争などを相まっているのではないだろうか。いずれにせよ使う側、ユーザーとしてはありがたい話になっているのだが、それにしても、どこを選べばいいのか?ということで選択をしないといけない。今回は、他のブログであるようなおすすめ10選みたいな感じではないが、クラウド型ERPはどこを選ぶかを参考にしてもらえればと思う。
格安のクラウド型ERP
価格だけで選びたい場合、これも価格を調べるのが実は難しい。
例えば、株式会社キャムの 中小企業向けクラウドERP のホームページであれば、すぐに価格が書いてあるのでわかりやすいのだが、
ERPの紹介ページにたどり着いたとしても、価格はどのサイトを見ても、記載されていることが少ない。また記載されている中でも、読んだだけではわからない記載になっており(不親切である)情報を収集するのに時間がかかってしまう。結局のところ、資料請求や、問い合わせフォームを利用しないといけないわけだ。
ただこれには、メーカー側も理由があり、資料請求や問い合わせフォームをユーザーに利用させることで、ユーザー(見込み客)の情報を仕入れられるということだ。そこで入力したユーザーはクラウド型ERPを本気で探している優良な見込み客となり、その後熱心な営業を受けることになるであろう。
話は脱線したが結局のところ、ITトレンド や ERP-MAGAZINE などの情報比較サイトから見ていかないといけない。
大変面倒である。 なので、冒頭に紹介したような株式会社キャムのようなホームページだと大変ありがたい上に、この キャムマックス の価格が大変安いなと思った。
機能の多さで選ぶ クラウド型ERP
価格の次に比較検討になりやすいのは機能の充実さである。様々なERPという名称でシステムが販売されているが、全てが同じような機能というわけではないので要注意である。それは例えば在庫管理に強いERPや、販売管理に強いERP、会計に強いERPと様々である。
在庫管理につよい クラウド型ERP
これは主に小売りがメインの業界・業種の方にお勧めだ。さらにいうと、物流にも強いERPということで、WNS(倉庫のロケーションを管理するシステム)などと相性がよく、自社倉庫、外部倉庫問わずに在庫管理が出来るということで、在庫管理に苦戦している中小企業にとっておすすめのシステムである
販売管理につよい クラウド型ERP
こちらは、営業マンが多い会社や、取引先が多岐にわたる場合などにおすすめである。見積書、請求書、仕入れ伝票など多くの書類をやりとりする業務を一元化でき、さらにすべての書類をクラウドで保管が出来る。もし社内の完治が杜撰で一元管理してまとめたい場合は、販売管理につよいERPがおススメである。
財務会計に強い クラウド型ERP
財務会計に強いERPも需要が多い。特にコロナ禍でのテレワークが始まり、会社に出社して、上司の承認をとるためのワークフローを行ったり、経費精算のために入力、レシートをまとめたりなどする作業を、外出先からでも可能とできる。さらに給与計算機能も搭載されているので、ERPで会計の手間は一気に省くことが可能となる。
他のシステムと連携が出来る クラウド型ERP
例えば、ECサイトを立ち上げるとカートシステムを利用されることになる。カートシステムというと、EC-CUBEやShopify、フューチャーショップ、メイクショップなど国内、国外問わず複数ある。この中で在庫管理機能と連携出来るようにしないといけないのだが、それらのカートシステムとの連携が苦手な製品もある。その為、導入前には必ずカートシステムとの相性の確認が必要である。また倉庫システムや、給与計算の会計システムを同じでいずれも、きちんとクラウド型ERP連携出来るのかを確認しないといけない。
まとめ
今回は価格、機能面からクラウド型ERPを探す方法についてお伝えした。正直、このERPがおススメだ!と断言は出来ない。それは、上記でも述べたように、ERPにも得意、不得意があるからだ。なので、価格だけで選ぶは危険であり、機能が多いからといって、他のシステムと連携出来ないのも危険である。結局のところ、ゆっくり時間をかけて選ぶべきシステムである。
またITトレンドのようなまとめサイトであると、情報が多すぎて迷ってしまうこともある。ただ情報をたくさん仕入れて勉強してもらうことでシステム導入のミスマッチを防ぐことにもなるので、私のようなブログなども是非参考にしていただきたい。
いずれにせよ、中小企業はクラウド型ERPをいれりメリットは多いので前向きに検討してもらいたいと思っている