クラウドERPを中小企業の文具店へ導入

ERP導入事例 文具店 クラウドERP
文具店がERPを導入して成功した事例をご紹介

今回は クラウドERPを中小企業の文具店へ導入 した事例の紹介をしていきたい。これまでの事例と同じくこちらの文具店は実店舗の売上が低迷してきたことで、オンラインショップの立ち上げを行い、業績は回復。その後クラウドERPを導入したという流れだ。

クラウドERPを知ったタイミング

これまで、数十年は実店舗だけで運営されていたため、もちろんERPとは無縁であった中小企業になる。業績が良いときは、ショッピングモールの中に出店されたりと、実店舗を複数運営されておられた。しかし年々売上が減少し、実店舗も閉鎖。そのまま事業縮小という流れになったところ、ECショップの運営を始められる。

EC-CUBEを基幹システムとして利用

ECサイトの運営にはカートシステムが必要なため、当時国内で人気のあったCMS、EC-CUBEにてオンラインショップを構築。また同時にSEOを仕掛けられた。開設後1年ほどはGoogleなどでも上位にあがることがなかったが、徐々にオンラインストアでの売り上げが上がるようになってきた。当時はEC-CUBEを基幹システムのように利用されており、在庫管理システムは使用せず管理をされておられた。中小企業向けERPもまだまだ少なかった時代である

その後、ショップを増やす

2年がたつ頃には、実店舗3店舗分くらいの売上をオンラインで達成することに成功。引き続きSEOを行い、さらに売り上げ拡大のために、楽天とAmazonに出店を検討されることになる。シミュレーションを行った結果、楽天に出店されることになる。この時点で実店舗2点とEC-CUBEを使ったオンラインストアと楽天の合計4店舗の運営となった。

楽天で文房具が爆売れ

その後、楽天では何故か楽天検索上位に表示されることが多くなり売上が右肩あがりに。楽天SEOなどはせずに売上を伸ばされる。 ようやくこの時点で、在庫管理が大変になっていることを把握。例ととして、楽天で在庫1個となっていた商品が購入されたが、同じタイミングで実店舗でも売れてしまった為、楽天購入者には商品を発送できなくなってしまった。このようなことが頻繁におこるようになったとのこと。

在庫管理システムではダメ

上記の問題を改善すべく、在庫管理システムを導入を検討されるようになった。しかし、実店舗とECとの連携が出来る安価なシステムがないということになり、見送りになった。よくインターネット上で在庫管理システムを見かけるのだが、あくまでもECと楽天であったり、オンライン上の在庫管理のことを指すシステムが非常に多い。 実店舗を運営しているとそのために倉庫をわざわざわけることが必要になるので、店頭で在庫がたくさん余っていても、オンラインは在庫ナシで買えない。そのために在庫移動処理をしないといけない。という業務手間が発生する。そのせいで、チャンスロスになることもある。

実はERPで解決できる

在庫管理について、結局諦める方が多いのだが、実は解決する方法はある。それはクラウドERPを利用することだ。 ERPには在庫管理機能がついている製品が多い。さらに倉庫管理システムとの連携、もしくは倉庫管理(ロケーション管理)までできるERPもあるくらいだ。

ERPとは、バックヤード業務に関連するような機能は一通りついているのが特徴なのである。そのため、在庫管理システム単体で実現できなかった実店舗との在庫数連携なども簡単に出来るため、大変合理的なシステムであるのがERPだ。 実店舗のPOSと連携させるだけなので特に変わったことをする必要はない。ERPの会社のよっては、その部分はカスタマイズだ。と言って高額な請求をする場合もあるようだが、基本はデフォルトでも出来るような内容なのである。

中小企業の文具店がクラウドERPを導入した結果

結局、この文具店はクラウドERPを導入された。そのおかげで、在庫連携がうまくいき、チャンスロスやクレームを減らすことに成功したのである。何よりも近年はECの新規店が多く、楽天ショップもそうであるが、ライバル店とお客の取り合いになっており、以前より難しくなってきている。そんな中でもこのようなシステム化をすることにより、少しでも売り上げに効果が出ることがこの文具店でも実証されたのである。ERPは高いから。などという理由で導入されていない中小企業もまだまだ多いが、今回の文具店のような成功事例はたくさんある。 これから新規でオンラインストアを作る予定や、まだ実店舗との連携が出来ていない中小企業があれば、ぜひクラウドERPを導入し問題の解決をしてもらいたいと思う。 今回は文具店のような、商品点数も多く、仕入れも発生する業態であったため、ERPを利用することで伝票などのクラウド管理、販売管理、財務会計なども一緒にシステム化することに成功している。在庫管理だけで良かったという企業も、在庫管理システムとほぼ同額でここまでの機能がついているERPを選ばない理由はないと思う。 ご参考までに。

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