ERPシステムとは? 知っておきたいIT用語

ERPシステムとは? 知っておきたいIT用語 クラウドERP
ERPシステムとは? 知っておきたいIT用語

今回はERPというシステム自体、どういったものなのか?という部分にフォーカスをあててみる。ERPという言葉自体、まだ多くの人が知らない存在である。社内のバックヤード業務に必要な機能が揃っている大変優秀なシステムなのだが、一般的には在庫管理システム、販売管理システム、倉庫管理システムといった、それぞれのジャンルの名前がついている業務システム名のほうが馴染みがあるのではないだろうか。そういった業務システムが一つになっているのがERPシステムである。

ERPを理解する

まず最初に、ERPシステムのERPという英語の意味から知る必要がある。ERPとはEnterprise Resources Planningの頭文字をとったものである。意味としては、企業資源計画になる。 
もう少しかみ砕いて言うと会社にとって必要なお金、従業員、製品・商品・統制する情報。これらをひとくくりにするとERPとなり、さらにそれを管理するものとしてERPシステムがある。

ERPは必要なのか

ぶっちゃけたところ、ERPシステムというものは必要な会社とそうでない会社と分かれる。例えば、家族経営や個人事業主など、ごくごく少数で事業をしている、さらに取引先もBtoBがメインでルートで決まっている。こういった規模の会社ではシステムは不要。もちろん導入してもよいか、導入したところで十分なメリットを感じることが出来ず、「やっぱり要らない」となってしまうわけだ。だからこのような条件に該当する企業にはおすすめをしない。
ではどういった企業がメリットがあるのかというと、従業員が10人以上、商品点数が数十点、取引先は常に新規開拓をしている、仕入先も国内外問わず利用している、請求書などの書類が毎月数百枚作って、送付している。などが導入すべき企業の例としてあげられる。
簡単にうと、日々の業務が多い企業ほどERPシステムを導入すべきというシンプルな考えであるということだ。

メリット

ERPシステムのメリットは多い。
まず社内に必要な業務システムが一つになることだ。販売管理システム、在庫管理システム、会計ソフトなど違う製品を社内にいれていると、それぞれのシステムで入力をしないといけなくなる。入力ミスも増えるし、無駄な作業時間も増えてしまう。こういった場合、ERPであれば管理画面一つで、入力項目も統一されている。
例えば、商品を仕入れた場合、在庫管理機能を使い、在庫数、販売価格、セット商品の組み立てなどができる。そこで入力した数字で、在庫がいくつあるかがわかる。提案先には、その数字を元に見積書もつくれ、出力、データ保管も可能。さらにその数字を拾い請求書まで作成ができるといったものになる。
ここまで一連の流れが一つの管理画面出来るので業務効率はかなり良くなる。さらに、データの見える化にもなるので、在庫数の確認や売り上げなども把握でき、会社の状態を常に把握出来ることが可能になる。

デメリット

ERPシステム導入に大きなデメリットはない。しいていうなら、導入費用や月額の利用料金がかかるという程度である。といっても10年前ほどのとても高い導入費用をとっている会社はほとんどなくなってきている。中にはあるのだか、そういった製品は大手企業向けで、大手企業しか使わない。なので中小企業向け月額5万ほどで利用出来るクラウドERPシステムなどであれば、ランニングコストも抑えることが出来る。

ERPシステムのおすすめ

それでは実際どういったERPシステムがおすすめなのか。

クラウドERP

ERPは主に2つ種類があり、オンプレミス型かクラウド型になる。近年ほとんどの製品がクラウド型であり、当然クラウドERPシステムを選択して間違いはない。理由は2つある。まずクラウドタイプの方が導入費用、月額費用も併せて大変リーズナブルであるという点。中小企業ではとくにシステムのランニングコストを抑えたいと思われている経営者が多いことかと思う。
もう1点は、デバイスを選ばず、インターネット環境のもとであれば、いつでもログインが出来る点だ。オンプレミス型であるとソフトをインストールした端末でしか操作出来ない。今のような働き方の自由度が高くなっている時代、クラウドの方が合っているという考えいになる。

コスパが良いものを選ぶ

ERPシステムと売り出しているものでは、月額5千円ほどで使えるものから、数百万かかるものまで幅が広い。しかし実際のところ、中小企業で、在庫管理、販売管理、会計ソフトを利用したものであると月額50,000円くらいの製品で十分だと言われている。実際安い製品は、機能の制約が多くアップグレードしていかないといけない、また数百万は正直高すぎる。いくら機能が良い、ブランド名があるといっても高すぎるので中小企業が選ぶべきではない。

まとめ

今回はERPシステムにフォーカスをあてた記事にしてみた。ERPという言葉を初めて知ったという人や、ERPの意味を知らなかったという人は参考になったのではないだろうか。
ERPシステム自体は大変よい、業務システムであるので導入してみてはいかがだろうか。

タイトルとURLをコピーしました