今回はせっかく導入したクラウドERPが失敗だった。ということがないように最低限抑えておきたいポイントなどを3点あげさせていただきたい。特に失敗の理由で多いのは、安さで選んでしまった、機能が多いが連携出来る先が少なかった、そもそも使いにくかった。という理由が多い。そのあたりをもう少し掘り下げて説明していく。
安いERPは失敗する
1点目、クラウドERPを価格だけで見て選んでしまうと失敗する場合が多い。安いということは機能が少ないく限られた場合でしか利用が出来ないというケースがある。
安さの理由
安いERPの特徴としては、月額数千円~利用が出来る。というパターンがほとんどである。ERPについてそこまで下調べなどせず、インターネットで「ERP 安い」などで検索した場合にヒットする。正直ホームページの情報では十分わからず、安いから導入してしまおうとパターンがある。実際に導入してみると、機能がかなり限らていることに気が付くと思う。本当は販売管理機能を使いたいのに、会計機能しか使えない、販売管理を利用した場合は、追加費用で〇〇円。などというパターンがほとんどである。その為、下調べなく価格だけで導入してしまうと、結局使いたい機能がオプションであったり、数千円でランニングコストが済むと思っていたのが数万円になってしまったということがる。
安いERPの使い方
安いERPは、機能が限らている。しかし逆に言えばその一部機能だけが欲しいと探している場合はニーズにあうのでマッチングすると考えられる。もし会計機能だけで使いたい、それが月額3,000円で使えるのであればその選び方は正解ということになる。なので、業務にこの部分だけを欲しいという場合は導入しても良いと思われる。その反面、ERPというシステムは業務管理を一元管理し、業務をスムーズにさせるという第一の目的があるため、部分的にERPを導入するというのはあまりおすすめではない。
安さでなくコスパで選ぶ
価格だけで考えて導入を失敗しないようにするには、月額●●円という金額をみるのではなく、多少価格が高くなっても、会社にとって必要な機能がそろっていて業務が円滑になるとイメージできるコスパのよいクラウドERPを選択するべきでである。
機能が多いから良いわけでない
続いて失敗する理由は、機能の多さで選んでしまった場合である。もちろん機能が多いことに越したことはないのだが、中には必要以上に機能があって使いこなせない、他のシステムと連携が出来ず孤立したシステムになってしまっている。ということで、ERPとして機能していない場合がある
機能は量より質
製品ページなどで機能一覧を見ると、ERPということもありかなり多岐にわたり対応できるよう機能が豊富に組まれていることがある。コストを抑えることを考えないのであれば機能が充実している方がもちろん良いのだが、機能が多いといっても、会社にとってはその中の一部しか使わず宝の持ち腐れになってしまうこともあるのだ。
また、既存のシステム、会計ソフトなどと相性がわるく連携が出来ないという場合もある。せっかく一元管理化を目指していたのに、他のシステムと連携出来ないことで孤立したシステムになってしまい、ERPとしての利便性を十分にいかせられないというパターンもある。
失敗しない選び方
機能で選ぶ場合は、その機能がどういった部分まで対応できるのか、機能の詳細を熟知する必要がある。これは導入までにトライアルを申込ことや、実際のデモ画面を見て担当者から説明を受けるという工程を踏めばよい。
さらに今会社でつかっているシステムとどういう形で連携できるかの確認も必須である、CSVなのか、APIなのか、そもそも出来ないのか。このあたりをクリアにしておけばシステム選びの失敗を事前に防ぐことが出来る。
シンプルに使いにくい
価格はOK、機能もOKとなればもう失敗するポイントはないと思われるかもしれないが、最後にもう1点注意しておかないといけないことがある。それはUI、UXを考えられたデザインになっているかどうかである。実際に使う従業員がシステムを理解しやすいかどうかは作業スピードに影響してくるので注意が必要である。
管理画面が複雑なのはNG
ボタンが多い、文字が小さい、導線が悪いなど感じることがあれば、それはユーザー目線でデザインがほどこされていないということである。やはりシステムということもありどうしても一画面でたくさんボタンやリンク先を設置しないといけないということがあるのだが、そうすると見にくい画面になってしまい、従業員が操作に慣れるまでに時間がかかってしまう、慣れたとしても毎回時間がかかるといったことになってしまう。その為、なるべくシンプルに作られているもの、パソコンの画面幅いっぱいにつくられている見やすいものなどを選ばないといけない。
失敗しない選び方
デザインや使い方については、実際にデモ画面を操作するしかない。資料などの静止画面ではわからない部分もあるので、かならず無料トライアルを活用する工程を踏めば失敗しない。 価格、機能があっていても結局使いにくいと、業務効率アップが図れないため、ERPの思想から少しはずれてしまう。
まとめ
今回はクラウドERPを失敗しないコツ 3選についてポイントをあげた。これから導入を検討されている場合は参考にしていただきたい。