今回は『 ERPは クラウド型ERP かオンプレミス型ERPか 』2つのERPの種類について述べていきたい。ERPをすでに知っている方であればご存じかと思うのだが、ERPには『クラウド型ERP』と『オンプレミス型ERP』がある。違いを説明していくのだが、先に結果から言うと、今からERP導入を考えているのであればクラウド型ERPを選択してほしい。 もちろんオンプレミス型が悪いわけではなく、大企業などではすでに利用されていることが多い。逆にクラウド型が出てきたのは割と最近の話なので、オンプレミス型で運用している企業がクラウドに乗り換えるのは結構大変な引っ越し作業になることが想像できる。 さて、冒頭で述べたようにおすすめのERPは クラウド型ERP だ。理由はたくさんあるので、順を追ってのべていきたいのだが、今回の私のブログでは、『中小企業』『新しくERPを導入』のいずれかのキーワードで役に立つ内容としているため、選択を迷わすような内容ではなく 一択推しで説明をしていきたい
クラウド型ERP とは
さて、冒頭で述べたようにおすすめのERPは クラウド型ERP だ。理由はたくさんあるので、順を追ってのべていきたい。
価格
まずは価格だ。オンプレミス型は自前のサーバーを準備し、ERP自体はその企業の仕様に合わせて作ることが多いので多くのカスタマイズが発生。その為に初期投資がかなり大きくなってしまう。10年前の話だが、大手企業に導入する際は平気で1,000万円を超えるような価格で、さらにランニングコストとして、ライセンス料、保守料、サーバー費用などで月額50万などはざらにあった。このような価格帯で。中堅である中小企業が導入出来るかと考えると、なかなか難しいのではないかと思う。もちろん銀行などにシステム投資の借り入れをすれば、与信に問題がなければ、借り入れし、開発、導入ってことは可能だが、今の時代、そこまでリスクをおかしてまで、バックヤードを支えるシステムに投資される企業は少ないと考える。
では、クラウド型ERPはどうなのか。というと、オンプレミス型に比べるとかなり安い。私の知る限りでは初期投資7万円、月額費用も7万円というERPもあるくらいだ。しかも機能については、オンプレミス型と遜色ないのが驚きである。
なぜクラウド型が安いかというと、「機能が貧弱」「サポートがない」など、マイナス面で思われたかもしれないが、理由は全然違う。むしろ機能面も時代に合わせた最新の仕様であり、サポートも電話、チャット、メールと充実している。
それでも安い理由は、
・クラウドでシステムが動かせること。
・汎用性のあるパッケージ型になっている。開発コストも大きくかからない
この2点が低価格である理由である。
クラウドで動かせる
クラウドという言葉は割愛し、説明を続けていく。
オンプレミスは、ERPが動くように専用のサーバーを設計、構築、稼働、メンテナンスをしないといけないが、クラウドではこの工程に対する開発者の業務負担がかなり少ない。
クラウドでパッケージを動かすことで、ユーザー1社、1社に専用サーバーを置く必要がない。クラウド型ERPは基本一つで済むのである。AWSで稼働させているところが多い。
その為、プログラマーの負担が軽減されることで、初期費用にかかるセットアップ費用などが事実上要らなくなる。
パッケージになっている
クラウド型ERPを製品として展開している企業は、もちろん時代の最先端をいっている。そのため、コロナ禍のいまの状況でテレワークが増えたこと、法改正で電子法が改正されたことなどの情報を常に仕入れて、システムをアップデートしていっている。その為、標準機能としてはかなり充実している。製品によっては、全機能いれても追加費用がかからなかったり、必要な分だけを契約するカスタマイズタイプなど、それも選ぶことができる。
オンプレミス型について一応述べておく
オンプレミスもメリットはもちろんある。一番のメリットは自社だけのオリジナル仕様のシステムが使えるということ。また自社の専用サーバーなので、セキュリティーも安心である。という点はいいのかもしれない。
しかし、自社システムということであれば、当然メンテナンスが大変である。バージョンアップがしたくても出来ないこともあるので、いつまでも古いUIの管理画面での作業をしないといけないこともある。そして何よりも初期費用が高いという点では、今クラウド型ERPが主流の中、メリットは少ないのではないかと考える
まとめ
以上、今回はERPの中でもわかれる、クラウド型ERPとオンプレミス型ERPについて、個人の見解を述べてみた。これまで両方の開発に携わったこともあり、いろいろな角度で比較検討をしたところ、やはり圧倒的にクラウド型ERPに軍配があがる。もし中小企業、スタートアップの企業経営者の方でご検討されている場合は、クラウド型ERPで検討していただきたい。月額7万円でも利用できるERPは、会社にとって大きなメリットを生み出すシステムとなるだろう。