今回は、クラウド ERPと相性の良い業界 をテーマに導入を検討されている中小企業で、どういった業界と相性が良いのかをお伝えしていきたい。 結果からいうと、仕入れ、販売をおこなっている業種全般に相性は良い。もう少し広げていうと、従業員を10名以上雇い入れをしていて、売上も右肩あがりなのであればそういった企業でも大変よく使えるシステムで活躍することが想像できる。
業種別 クラウドERP の活用方法
物流業界
物流業界は大変相性が良い クラウド型ERP では、在庫管理機能が搭載されているものであれば尚よし。
ハンディを用いてピッキングなどを行っている中小企業の倉庫がほとんどだと思われるが、最近ではハンディからスマホで対応される会社も増えてきている。
なぜなら、ハンディはとても高額で初期投資がかかる。もちろんそれなりに高性能であるわけだが、それを10台投入しようとすると200万ほど費用がかかっていまう。 さらにメンテナンス、老化したら買い替えといった具合で導入後も費用がかかってしまう。
なので最近では、スマホハンディを導入する企業がふえてきている。ハンディそのものより、精度が落ちる部分もあるが、何よりも在庫管理システムとの連携、スマホなので クラウド型ERP との相性も抜群である。スマホであれば安い端末だとハンディよりも安く導入出来るので、大変お勧めだ。実際に私もスマホハンディで作業をしたことがあるが、正直ハンディが要らないほど、ハンディの代替えとしては十分すぎると感じた。
さらに、ＥＲＰと連携も簡単、システム開発側としても負担は少ないので、是非導入すべきだと感じた。
アパレル業界
アパレル業界とクラウド型ERPは大変相性がよい。個人的な意見としては、２店舗以上(オンラインストア、実店舗問わず)運営される場合は、もう最初からクラウド型ERPを導入し、在庫管理システム機能などをうまく使ってほしい。
よくあるパターンは、ECサイト立ち上げ、楽天出品。在庫管理が大変になってきたから、在庫管理システム導入。
ここまでは良いが、その後、実店舗を出すとなった場合、ネクストエンジンやクロスモールなどのメジャーな在庫管理システムでは実店舗が管理出来ない。
そうなると追加で別のシステムを導入しないといけないため、きっちり実店舗も対応する在庫管理システムが備わっている クラウド型ERP をおすすめしたい。
またアパレル業界ではないが、同じく家具や食品、雑貨などオンラインストアを運営されている業界にも向いているかと思われる。私の経験上、アパレル業界からの問い合わせや導入事例が多かったのでだが、小売をされている業界すべてにお勧めできるシステムであると思う。
卸業界
取り扱い商材は問わず、卸業をされている中小企業にもクラウド型ERPはおすすめしたい。卸でよくあるパターンとしては、取引先によって、注文票が違う、納品書のフォーマットが決まっている、A社は20%だが、B社は25％だ。など細かい決め事が多い。それを従業員の方は、毎回毎回エラーがおきないように作業をされているのだが、ここもクラウド型ERPであればほとんどの業務負担が改善される。
例えば、ＥＤＩ、クラウド帳票による帳票類は電子データで保存。 注文はオンラインサイト(BtoB向けECサイト)で受けるようにして、それぞれの掛け率の変更が可能。これだけで一気に業務レベルがあがる。実際に卸業のクライアントに何度も導入をしたことがあるが、導入度驚くような成果が出ていた。突出していたのは残業時間が1/3になったこと。これは残業代をしっかり支払いをしていた真っ当な会社であれば大変助かる話だ。
まとめ
以上が私からおすすめするクラウド型ERPの機能すべてをふんだんに使える業界である。 それ以外にもメーカーや、営業会社などももちろん、販売管理や購買管理、財務会計などの機能が使えるので、それはそれでERPの活用が出来るのだが、私の経験上、圧倒的に効果が出ていたいのは、物流業界、アパレル業界、卸業界であった。共通していえることは、細かい２度手間のような入力業務が多い業種、業界であるということだ。この部分は従業員の負担になり、残業が増える、人材が流出してしまうことにもつながる。ただここの部分はクラウド型ERPを導入するだけでほとんどが解決できるのである。 このブログでは何度もお伝えはしているが、このようなERPは月額７万円で利用出来るものがある。
導入を検討されているのであればまずは、現在の現場の状況を確認すること、すでに導入しているシステムがマッチングしているかどうか？など見直しが急務である。
